
10月の終わり、クスコのパン屋には赤ちゃんや馬の形のパンが並び、家々からは豚の丸焼きの香りが漂い、家族は花と料理を抱えて墓地へ向かいます。これが諸聖人の日、地元でいう「トドス・サントス」。亡き人を、食べて、分かち合い、ときに笑いながら偲ぶ日です。旅行者にとってクスコの日常に触れる絶好の機会で、そのほとんどが街なかで繰り広げられます。
いつ行われる?
アンディナ通信によると、中心となるのは10月31日と11月1日。11月1日の諸聖人の日はペルーの国民の祝日で、11月2日は死者の日です。2026年は10月31日が土曜、11月1日が日曜。パンやレチョンの市は数日前から立つことが多いので、毎年の自治体の告知で日時を確認しましょう。
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パン・ワワと馬のパン
主役はタンタ・ワワ(パン・ワワ)。「ワワ」はケチュア語で赤ちゃんの意味です。おくるみに包まれた子どもの形をした甘いパンで、顔は描かれていたり石膏製だったり。馬の形のパンも一緒に売られます。人類学者ロッサノ・カルボはRPPの取材で、パンの赤ちゃんは生まれる存在を、それを食べることは衰えを象徴し、アンデスにおける生と死の近さを表すと説明しています。今では主に贈り物で、親や代父母が子どもや名付け子、友人に贈ります。
買い方
広場の市で薪窯のパンを探しましょう。焼きたてが手に入り、小さいサイズならリュックにも入ります。
パン・ワワの「洗礼」
クスコらしい風習が、ワワの洗礼式。「神父」や両親、代父母が登場するパロディで、パンの赤ちゃんを祝福したあとみんなで食べます。RPPもこの伝統を紹介しており、今も学校や地区で行われています。アンディナ通信によれば、2025年にはワンチャク区が長さ10mの巨大パン・ワワの洗礼式を行い、2,500食以上が無料でふるまわれました。出会えたら、誰でも楽しめるにぎやかな行事です。
タマル添えレチョンと菓子
もう一つの主役がレチョン(子豚の窯焼き)で、タマル、ロコト(唐辛子)、小麦パンと一緒に食べます。アンディナ通信は、マイシージョ、エンパナーダ、コンデサ、ビスコチュエロ、スピロといった季節の菓子も挙げています。家族は故人の好物を作り、お供えとして墓へ運びます。カルボによれば、墓のそばで料理を分け合うことは、故人と食卓を共にすることを象徴しており、魂がハエの姿でやって来て料理にとまるという言い伝えもそこから来ています。
クスコで体験できる場所
- ワンチャク区のトゥパック・アマル広場:2025年は50人以上の伝統的なパン職人が集まるグルメフェスが開かれました(アンディナ通信)。
- サン・フランシスコ広場:2025年はEMUFECの主催で85人の女性起業家が伝統の品を販売。
- サン・ペドロ市場やワンチャク市場:前の数日間はパンや花でいっぱいです。
- 公益慈善協会が運営するラ・アルムデナ墓地とワンカロ墓地が最も混み合い、ポロイの私営墓地もにぎわいます。
市の場所は年によって変わることがあるので、事前に確認を。
墓地を訪ねるときのマナー
墓地では家族が食事をし、祈り、墓所を掃除し、ときには楽師を呼びます。訪問者として:
- ゆっくり歩き、通路や墓所をふさがない。
- 人を撮影する前に許可を取り、悲しみの場面のアップは避ける。
- 控えめな服装で、静かに。
- 招かれない限り、お供えの料理を取ったり求めたりしない。
大混雑
11月1日は墓地へ向かう道や交通機関が混雑します。早めに出かけ、持ち物に注意を。
実用アドバイス
- 11月1日は祝日のため、閉まる店や時間が変わる施設があります。事前に確認を。
- 雨季の始まりの時期なので、軽いレインジャケットを。
- 10月31日はペルーの「クリオーリョ音楽の日」でもあり、ペーニャやレストランで生演奏があることも。
- この祭りが気に入ったら、12月にはアルマス広場で大きなクリスマス市サントゥランティクイが開かれます。
よくある質問
- パン・ワワとは?
- 赤ちゃん(ケチュア語でワワ)の形をした甘いパン。諸聖人の日に馬の形のパンとともに贈られ、食べられます。
- 11月1日はペルーの祝日ですか?
- はい、諸聖人の日は国民の祝日です。
- 観光客も墓地を訪れていいですか?
- はい。家族が故人を偲ぶ日なので、控えめに敬意をもって。
- この時期レチョンはどこで食べられますか?
- トゥパック・アマル広場やサン・フランシスコ広場に立つことが多い市や、伝統的なレストランで。
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